「ゾンビタバコ」の製造・販売で、中国人の男をスクンビットソイ13のコンドで逮捕。

タイ麻薬取締警察は、麻酔薬を混入した違法電子タバコ「ポッドK(ゾンビタバコ)」を製造・販売していたとして、中国人の男を逮捕した。
警察によると、この種の電子タバコはバンコクのナイトライフエリアを中心に急速に拡大しており、深刻な社会問題となっている。

捜査は11月下旬、エトミデート(麻酔薬)入り電子タバコの押収をきっかけに本格化。
バンコクのホイクワーン区、パタヤ、ノンタブリー県などで倉庫や販売拠点への家宅捜索が行われ、中国人容疑者4人が逮捕された。

12月20日にはパタヤの賃貸住宅を捜索し、総額1,000万バーツ以上に相当する電子タバコ製品や、麻酔薬とみられる白色粉末が押収された。

さらに捜査を進めた結果、32歳の中国人リー容疑者が12月22日、バンコク・スクンビット13地区で発見され逮捕された。
警察は、リー容疑者がコンドミニアムの2室を製造拠点として使用し、エトミデート入り電子タバコを製造・保管していたとみている。
現場からは、販売可能な完成品552本のほか、空のカートリッジ、薬物生成に使用される器具、包装資材などが見つかった。

リー容疑者は、主にホイクワーン地区の中国人客に対し、1本約1,200バーツで販売していたことを供述。
警察は、エトミデートを「販売目的で所持」していたとして規制薬物所持・販売容疑で起訴した。

麻薬取締局は、「ゾンビタバコ」の使用は特に外国人観光客の間で増加していると指摘。
エトミデートは本来、医療現場で短時間の麻酔に使われる薬剤だが、電子タバコとして吸引すると、めまいや意識喪失を引き起こすほか、呼吸抑制や不整脈、幻覚、抑うつ、不安などの重篤な副作用を伴い、最悪の場合は死亡に至る危険性があると警告している。

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