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タイ財務省、バーツ高が経済に悪影響「過度な上昇に対応必要」
- 2025/12/16
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ロイター通信によりますと、タイのエクニティ財務相は15日、バーツ高が行き過ぎており、国内経済に悪影響を及ぼしているとの認識を示した。
バーツは対ドルで約4年ぶりの高値水準となり、同日は1ドル=31.46バーツで取引された。
今年に入ってから対ドルで約9%上昇し、アジア通貨の中でも上昇率が高い水準にある。
同財務相は記者団に対し、通貨高の管理に向けて中央銀行と協議を行っていると説明。
「ボラティリティーへの対応を一段と重視する必要がある」と述べた。
その上で「過度なバーツ高は経済成長に影響を及ぼしている。タイは純輸出国であり、現在の経済構造はこの水準の通貨高に耐えられない」と強調した。
※ボラティリティ…価格変動の度合いを示す言葉

さらに、バーツ高の背景については「米国の利下げを受けた世界的な資金の流れにより、タイへの資本流入が増加している」との見方を示した。
これを受け、タイ中央銀行は15日、バーツの過度な変動を抑制するため、金融機関に対し、金トレーダーによる為替フォワード取引に対する規制を強化するよう指示したと発表した。
加えて、中銀は大規模な金トレーダーに対し、取引の詳細を中銀へ報告することを義務付ける規制変更案について、一般から意見募集を行っている。
一方、エクニティ財務相は、これまで実施してきた景気刺激策の効果により、今年の国内総生産(GDP)は少なくとも2%成長するとの見通しを示した。
第4四半期のGDP成長率は前年比で最低でも1%増となる見込みだという。なお、昨年のGDP成長率は2.5%だった。






































