タイ国境の村、タイ軍が村長をスパイ容疑で拘束! 90%がカンボジアに親族を持つ村。

12月16日、タイ・カンボジア国境にあるサケーオ県コークスーン郡の村長を、戒厳令に基づき拘束した。

村長がカンボジア側に住む親族へ携帯電話で頻繁に連絡していたことが確認され、軍が携帯電話の電波を傍受したことで、情報を流していた「内通者」の可能性があるとして事情聴取が行われている。

治安当局は、拘束に先立ち地域の指導者を集めた会議を開き、出席者全員の携帯電話を回収して調査した。
地元警察も、14日に実際の身柄拘束が行われたことを認めている。

拘束された村長は現在も軍の管理下で取り調べを受けており、過去には同様に別の人物も戒厳令により拘束された例があるという。

現地の村は、住民の約90%がカンボジア側に親族を持つ歴史的背景のある地域で、住民からは「自分たちはタイで生まれ育ち、国を愛している」「真実は当局の調査結果を待ちたい」といった声が聞かれた。

一方、国境周辺では銃撃や緊張状態が続き、住民の多くが避難所や防空壕で生活しており、生計への影響も深刻化している状況だ。

現地部隊司令官は、警察と連携して、スパイや内通が疑われる人物を最長7日間拘束し、詳細な調査を行う方針を示している。

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