フン・センが東南アジアのタリバンとなる?! ユネスコがタイ・カンボ国境紛争で歴史遺産損傷に懸念。

国際連合教育科学文化機関ユネスコは、カンボジアとタイの国境で再び衝突が起きていることに深い懸念を示し、情勢の悪化が地域の文化遺産、とりわけ世界遺産に登録されているプレア・ヴィヘア寺院(Preah Vihear Temple)を危険にさらしていると警告した。

パリ発の声明の中でユネスコは、「あらゆる形態の文化遺産」を緊急に保護するよう呼びかけ、1954年の武力紛争の際の文化財保護のためのハーグ条約や、1972年の世界遺産条約を含め、国際法上の義務を全ての当事者に改めて想起させた。

この呼びかけは、タイ・カンボジア国境付近で軍事衝突が激化しているとの報告を受けてのもので、カンボジア当局は攻撃が古代寺院の近く、場合によっては寺院そのものに着弾したと主張している。

ユネスコは、状況が許す限り、文化財保護のための技術支援および緊急保全措置を提供する準備があると強調した。

断崖上に位置し、タイ・カンボジア国境の象徴でもあるプレア・ヴィヘア寺院は、両国間の緊張が高まるたびに火種となってきた歴史を持つ。

カンボジアのフン・センが、アフガニスタンのタリバンのように世界遺産を犠牲にして戦闘をおこなうようであれば、もはや敵はカンボジアではなく、フン・セン親子そのものだという風潮なりかねない。
世界遺産を軍事施設として利用しないことを望む。

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