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タイ銀行、中国と越境QRコード決済を開始。観光・貿易・投資促進へ新たな一歩。
- 2025/11/5
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タイ銀行(Bank of Thailand:BOT)は、中国との間で越境QRコード決済の連携を開始しました。
これにより、タイの地域リアルタイム決済ネットワークに参加する国は9か国目となります。
この新しいシステムは、観光・貿易・投資の促進を目的としており、中国人旅行者がAlipay(アリペイ)・UnionPay(銀聯)・WeChat Pay(微信支付)を通じて、タイ国内の加盟店で表示されているQRコードをスキャンすることで直接支払いができるようになります。
この取り組みは、BOTの監督のもと、民間セクターの協力により、タイと中国の即時小口決済システムを連携させたものです。
これにより、中国人旅行者は、以下のタイの主要銀行が発行するQRコードを利用して支払いを行うことが可能になります。
・バンコク銀行(Bangkok Bank)
・クルンタイ銀行(Krungthai Bank)
・カシコン銀行(Kasikornbank)
・中国工商銀行(タイ)(ICBC Thai)
・サイアム商業銀行(Siam Commercial Bank)
・農業・農協銀行(BAAC)
今後、クルンシィ銀行(Krungsri)、政府貯蓄銀行(GSB)、HSBC、TTB銀行などもこのシステムに参加予定です。

BOTは、この新しい越境決済連携により、特に観光業などの経済活動が円滑化されると述べています。
2024年には、約880万人のタイ人と中国人観光客が両国間を往来しました。
このシステムは、National ITMX(NITMX)、中国側の3つの決済事業者、そしてタイの決済銀行であるバンコク銀行とクルンタイ銀行によって共同開発され、両国間のリアルタイム決済を実現しています。
BOTは、越境リアルタイム決済の連携により、消費者の利便性が高まり、企業にとっても安全で効率的かつ低コストな新たな商機が生まれると強調しています。
現在、タイは以下の9つの国・地域と同様の決済連携を進めています。
中国、カンボジア、香港、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、シンガポール、ベトナム。
これにより、地域経済統合とデジタル経済への移行がさらに加速すると見られています。






































