日本3位、タイ66位!「世界最強パスポートランキング2025」韓国が2位に浮上、米国は10位外

英コンサルティング会社「ヘンリー・アンド・パートナーズ」が発表した最新版の「世界最強パスポートランキング」によると、アメリカは2006年の調査開始以来、初めてトップ10から外れました。

アメリカのパスポート保持者は世界180カ国へビザ(査証)なしで渡航でき、マレーシアと同等の水準となっています。
1月時点では9位、7月には10位に後退しており、今回ついにトップ10圏外となってしまいました。
世界最強とされるシンガポールのパスポートと比較すると、アメリカ国民がビザなしで訪問できる国は13カ国少ない状況です。
2014年にはアメリカとイギリスがともに1位でしたが、現在イギリスも8位に順位を落としています。

ちなみに日本は前回の2位から3位へと後退タイは66位となっています。

最新「世界最強パスポートランキング」

1位 シンガポール(193カ国)
2位 韓国(190カ国)
3位 日本(189カ国)
4位 ドイツ、イタリア、ルクセンブルク、スペイン、スイス(188カ国)
5位 オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、アイルランド、オランダ(187カ国)
6位 ギリシャ、ハンガリー、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガル、スウェーデン(186カ国)
7位 オーストラリア、チェコ、マルタ、ポーランド(185カ国)
8位 クロアチア、エストニア、スロバキア、スロベニア、UAE、英国(184カ国)
9位 カナダ(183カ国)
10位 ラトビア、リヒテンシュタイン(182カ国)

※タイは65位

パスポートの「強さ」はなぜ国によって異なるのか?

ヘンリー社は国際航空運送協会(IATA)のデータを基に、どの国のパスポートが最も高い「国際的移動性」を持つかを算出しています。
国際移動性は、軍事力や経済力ではなく、外交的な信頼や文化的影響力などの“ソフトパワー”を示す重要な指標となっています。

ランキングで1位のシンガポール国民は、世界227カ国のうち193カ国にビザなしで渡航可能。
2位の韓国は190カ国にビザなしで入国が可能です。

アメリカのパスポートが力を失った理由

米戦略国際問題研究所(CSIS)のアニー・フォルツハイマー上級研究員は、「アメリカの孤立主義的傾向がパスポートの弱体化に反映されている」と分析しています。
アメリカの順位が下がった背景には、他国との“相互主義”の欠如があるといいます。
アメリカ人は180カ国にビザなしで入国がかのうですが、米国がビザ免除を認めているのはわずか46カ国にとどまっています。
このため、同国の「開放性指数」は77位と低く、イラクをわずかに上回る程度となっています。

ヘンリー社によれば、アメリカは今年4月、相互主義の欠如によりブラジルへのビザ免除特権を失いました。
また、中国がビザ免除対象国を拡大する中、アメリカはそのリストから外れたことも順位低下の一因となったと伝えています。
さらに、ソマリアの電子ビザ制度導入やベトナムによるビザ免除リストからの除外なども重なり、アメリカがトップ10から脱落したと説明しています。

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