タイの「カフェ・アマゾン」ベトナム市場から撤退。現地需要つかめず5年で幕。

新型コロナウイルスの流行期にベトナムへ進出したタイのカフェチェーン 「カフェ・アマゾン(Café Amazon)」 は、かつて「ベトナム全土に店舗網を拡大する」と宣言していました。

しかし現在、同ブランドは新たな動きを見せていると、オーストラリアのリテール専門メディア「Insider Retail」 が報じています。

報道によりますと、タイの セントラルプラザ ホテル(Centel) は、ベトナムにおけるカフェ・アマゾン事業の運営会社 ORCコーヒー・パッション(ORCG) から撤退する方針を発表しました。

この決定は、「競争が非常に激しいベトナムのコーヒー市場に対応するための戦略的転換」とみられています。

Insider Retail の情報では、この撤退により ORCG社の解散に至る可能性が高いといいます。

同社は、Centel傘下の セントラル・レストランツ・グループ(Central Restaurants Group/CRG) が40%、

タイの PTTオイル&リテール・ビジネス(PTTOR) の子会社 PTTORインターナショナル・ホールディングス(シンガポール) が60%を出資する合弁企業でした。

Centelはタイ・バンコク証券取引所への報告書で、撤退理由を「事業の優先順位を再構築し、市場の課題に柔軟に対応するため」と説明しています。

Insider Retailは、この決定により「Centelのカフェ・アマゾン拡大計画は事実上終止符を打つことになった」と述べています。

2020年にカフェ・アマゾンはベトナムを世界展開10番目の拠点として選び、2021年に新型コロナ禍で市場全体が打撃を受ける中、短期間で5店舗をオープン。

当時、同ブランドは「ベトナム全土に店舗網を広げる」と強気の姿勢を見せていました。

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