バンコク、高級高層コンドミニアムで火災。スプリンクラーが作動せず、約1,000人が避難する事態に。

10月9日16時ごろ、バンコク・ピンクラオ地区にある高級コンドミニアムで火災が発生しました。
火元は16階の一室で、約60平方メートルの部屋が全焼となっています。
出火の正確な原因や場所はまだ特定できておらず、鑑識(科学捜査官)の詳細な調査を待っている段階だということです。

◆火災の状況

火災当時、約1,000人の住民が避難したと伝えられています。
これには、高齢者や子ども、外国人も含まれています。

避難は困難を極めており、まず7階の庭園エリアに一時避難させ、その後安全な場所へ移動する手順を取っています。
なお、両棟のエレベーターは停止中です。

◆負傷者の状況

煙を吸い込むなどして負傷した人は20人以上。
最も重症だったのは33階にいた高齢女性で、一時意識を失いましたが、心肺蘇生(CPR)による救助の結果、意識を取り戻しています。

◆設備と建物の被害

初期確認では、スプリンクラーが作動しなかった一方で、火災警報システムは正常に作動していたことが確認されています。
建物の構造自体には損傷はなく、煙が充満しているため換気作業が続いており、有毒ガスが残留しているため住民の帰宅はまだ許可されていません。

◆一時避難と今後の対応

被害を受けた住民について、バンコクノイ区長は一時的な避難所を手配中。
火災現場は現在も危険区域に指定されており、鑑識が現場検証を行うまで立ち入りが禁止されています。

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