BBCドキュメンタリー「タイの闇」、パタヤ観光連盟、内容の一部を認めつつ正しく規制すべきと主張。

先日 BBC が放送したタイを題材にした新ドキュメンタリー番組が、タイの「闇」に焦点を当てたことを受け、パタヤの観光業者は、詐欺の根絶、性労働者の非犯罪化、大麻販売の規制といった長年の問題に政府が取り組むよう求めています。

タイ国政府観光庁(TAT)は、この番組が年間約100万人が訪れる英国市場に影響を与えることはないとみています。

この番組は 『Thailand: The Dark Side of Paradise(タイ:楽園の闇)』 というタイトルで公開され、パタヤを含む複数の場所で撮影されました。
パタヤのナイトライフや性労働者へのインタビューが取り上げられています。

観光業者の主張

チョンブリー観光連盟会長は、次のように述べました。
「番組で示された事実の一部は否定しません。しかし、私たちはイメージ改善のために代替的な観光商品を推進しています。」
彼は、パタヤや他の観光都市での課題を、以下のように正しく規制することが重要だと強調しています。

・性労働者を非犯罪化または合法化し、社会保障の仕組みに取り込むこと
・一部の国のように、性風俗専用ゾーンを設けて一般観光客への影響を避けること
・ブームジャイタイ党が主導する新政府に対し、大麻店の規制を徹底し、医療目的に限定した消費を厳格に執行すること
・観光客への詐欺や犯罪を防止し、タイへの評価を改善すること

パタヤのイメージ刷新

同会長は、パタヤは元々ナイトライフや性風俗で有名になったが、今や幅広い世代に対応できる国際的な観光都市へと発展していると述べ、旅行会社やインフルエンサー向けの視察旅行では、以下のような家族向け観光地を重点的に紹介していると強調しています。

ドキュメンタリーへの反応

今回の番組は、犯罪や性風俗など「負の側面」のみを強調しているとして、タイ人・外国人の双方から偏向報道との批判を受けました。

タイ観光庁副総裁(欧州・アフリカ・中東・アメリカ担当)のチラワディー氏は、番組が英国からの観光客に大きな影響を及ぼすことはないと指摘しています。
英国人観光客の多くはリピーターであり、タイの他の美しい観光資源を理解しているからだと述べています。

同氏は「観光客を狙った犯罪や詐欺は世界中で起きており、各国当局が連携して防止に努めるべき課題だ」とも付け加えました。

英国からの観光客数

2025年1月から8月までに、英国からの観光客は70万8,000人を超えています。

この程度の内容はみんな知っているので、タイに来るリピーター観光客には影響ないというのが、的を得ているでしょう。
「観光客を狙った犯罪や詐欺は世界中で起きている」から、タイもしゃーないというのは、いつもの逃げ口上。
それだからいつも通りの印象となるのですが、事実を指摘されると、上の方だけ右往左往していますね。
結局、政府がどうしたいのかは、結果に表れています。

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