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新「汚染物質登録制度」始動へ。工場排出データ公開、タイのクリーンエア法制、実現なるか?!
- 2025/9/15
- タイローカルニュース

タイ国会下院は、汚染物質排出・移動登録制度(PRTR)法案を承認し、詳細審査のため委員会を設置しました。
法案は産業に対し、大気・水・土壌に排出する有害物質の種類や量を公開させるもので、情報は公害防止局が集約・分析し、国民に無料で公開されていくと言います。
環境団体EARTHのペンチョム氏は「成立しなければ大気汚染はなくならない」と強調。
米国の有害物質排出インベントリ(TRI)を参考にした制度で、地域住民は化学物質漏洩や工場事故時に迅速に対応できるようになると期待されています。
ソンポン氏(市民影響評価プラットフォーム)は「現行法は環境権を保障しているが違反は多い。PRTRは権利を守る実効性のある道具になる」と述べています。
環境問題は、すでに住民の生活に影響しています。
サムットプラカーン県の女性は、化学工場爆発で被害を受け「新しく家を買う時は、必ず近隣の工場を確認する」と語っています。
PRTRはこうした住民に早期警告や選択の材料を提供すると期待されています。
法案は未報告や虚偽報告に厳罰を規定し、売上の1%の罰金や最大2年の禁錮刑を科すとされています。
成立すれば、公害問題に対する透明性と説明責任が大幅に強化される見込みだと伝えています。
PRTRは20年以上の市民運動の成果で、約1万2,000人の署名を背景に提出されていました。
ペンチョム氏は「工場ごとの闘いは終わらない。PRTRでこそ根本的な解決が可能」と語り、経済成長と健康・環境の両立に向けた一歩だと位置づけています。
ここまでくるのに相当のご苦労があったのは認めますが、中国企業がある以上、目標には程遠いとは思います。
まさしく、一歩ですね。
また雨季が終れば、PM2.5が顕著に襲ってきますね。
(雨期でも数値としてでていないだけで、大気汚染はひどいのでご注意を)