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米学者ポール・チェンバース氏、違法なビザ取り消しでタイ警察を提訴。360万バーツ超の賠償請求。
- 2025/9/5
- 事件(タイローカル)

米国籍の学者で元ナレースワン大学社会科学部講師ポール・チェンバース博士は、刑法112条およびコンピューター関連法違反の容疑で訴追されていたが、検察当局が不起訴処分としたため事件は終結しました。
その後、博士は米国へ帰国していました。
しかし、博士のビザが違法に取り消されたとして2025年9月4日、弁護団が行政裁判所に提訴します。
被告として警察庁長官、入国管理局長官、入管審査委員会、警察庁を相手取り、不当な一時滞在許可(ビザ)の取り消しで損害を受けたと主張しています。
訴えでは、2025年4月9日および17日付のビザ取り消し命令を撤回し、学問の自由への影響を含む損害に対し、合計360万バーツ超の賠償を国家警察に求めています。
弁護団は、今回のビザ取り消しは法律に反する重大な瑕疵があるとして、以下7点を指摘しています。
・入管法で定める入国禁止事由が存在せず、取り消しの根拠がない。
・4月9日付の取り消し命令は権限を逸脱した違法な命令。
・4月17日付の訂正版も違法で、単なる軽微な修正とはいえない。
・取り消し手続きに必要な正式な書式(トモ83)が用いられていない。
・当事者である博士に反論や証拠提出の機会が与えられていない。
・判断理由が十分に示されず、法定の形式・手続に反している。
・入管審査委員会が不当に遅延し、審査義務を怠った。
そう言えば、高橋教授はどうしているのでしょうかね。