タイ、クレーンゲームが大きな社会問題に?! インフルエンサーの広告行為も罪になるかも?!

月5日、若者ネットワーク「ギャンブルしない世代」のワシニー氏(調整役)は、現在「クレーンゲーム機」が巷に広く普及しているものの、法的な規制がなく、またSNS上ではインフルエンサーらがレビューや宣伝を通じて利用を勧める行為が公然と行われており、これらの行為は本人の自覚がないまま「ギャンブル広告」に抵触する可能性があるという。

同ネットワークは、以下の4点を懸念しています。

①クレーンゲーム機はギャンブルに該当

 内務省が2020年に下した判断によれば、クレーンゲーム機は「景品を偶然性に依存して得る遊技機」とされ、結果を技術だけで制御できないため、1935年賭博法に違反するものであり、無許可で設置された機械は違法と認定されている。

②インフルエンサーのレビューは違法の可能性

 遊ぶことを勧めるレビューや紹介行為は、賭博法第12条に違反する恐れがある。
実際に多数の動画や投稿において「簡単に景品が取れる」「楽しい」など子どもや若者を惹きつける表現が確認されており、これはオンライン賭博への誘導と類似した影響を及ぼす危険性がある。

③公共空間での無規制のまま拡大

 現在、クレーンゲーム機はデパート、コンビニ前、地域の商業エリア、大型の「クレーンゲーム王国」と称する施設、さらには独立型のスタンドマシンなど、あらゆる場所で見られる。
しかし、設置許可証の提示や利用者の管理がなく、子どもや若者が無制限にアクセスできるリスクがある。

④警察の法執行の不十分さ

 2025年9月2日の時点で内務省が「クレーンゲーム機は違法」と明言しているにもかかわらず、警察当局が無許可の機械を取り締まらず、SNS上の違法な宣伝行為も対処していない。
また、どの機関が直接的に監督責任を負うのかも不透明なままとなっている。

ワシニー氏は、次のように強調しています。

「クレーンゲーム機が規制なく拡大し、オンラインでの宣伝が放置されれば、将来大きな社会問題につながりかねません。
電子タバコの規制の例が示すように、国家が明確に監督すれば前向きな変化をもたらすことができます。
したがって、クレーンゲームのようなリスクの高い活動には、問題が手遅れになる前に厳格な政策と規制が必要です。」

さらに、「ギャンブルしない世代」ネットワークは、クレーンゲーム問題について社会に正しい理解を広めるため、2025年9月18日午後1時よりチュラロンコン大学近くのチャムチュリスクエアで公開フォーラムを開催する予定とのことです。

タイの法律が、時代にそぐわないものだとは思いませんか?
娯楽が削られ過ぎているため、結局は違法ギャンブルや違法薬物など、もっと過激な方向に進んでいるとも言えます。
いずれにせよ、政治が法律改正と取り締まりを怠っている結果であることは否めません。

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