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中国市場で急成長するタイコスメ。ブランディングとデジタル戦略で日本・韓国ビューティーに挑め!
- 2025/9/2
- もっと知りタイランド

タイコスメは、かつて観光客のお土産程度の存在でしたが、現在では中国の「小紅書」や「抖音」などのデジタルプラットフォームで注目を集め、直接購入されるようになっているといいます。
タイの文化的ソフトパワー、特に「タイBLドラマ」の人気が追い風となり、「スアイメイク(美しい+メイク)」と呼ばれるトレンドが拡散。
ツヤ肌や温かみのあるチーク・リップが中国の若者に支持されています。
中国税関の統計によると、タイからの化粧品輸入は2025年1~5月で55.7億米ドル。
前年同期比ではわずかに減少したものの、需要は依然として高く、特にリップ製品は前年から82%以上の伸びを記録しました。
一方、フランス・日本・米国ブランドは成長が鈍化し、韓国も小幅な拡大にとどまる中、タイコスメは「個性的で手が届きやすい」点で競争力を高めています。
強みは、高性能な日焼け止め、流行を取り入れたカラーメイク、そして世界的に評価されるスパ文化を背景にした香水やアロマです。
今後、タイブランドは観光客頼みから脱却し、WeChatや抖音などを活用したデジタル戦略、単回使用の小型製品の展開で中国市場に浸透を図っています。
ただしKビューティー、Jビューティー、中国ブランドとの競争は激しく、国際的なブランドイメージ確立が課題となっています。
首相を解任されたぺトンタン氏は、「ソフトパワー」と政府の在り方を完全にはき違えていましたからね。
こういった部分にこそ、政府のチカラが必要なのです。