バンコク都、ラチャダー通りの「事故多発カーブ」地点を改善。3段階対策で交通事故死者ゼロを達成。

この国には、やればできるのに放置された問題が山積みです。

8月26日、バンコク都の報道官は、バンコクの道路交通事故削減に向けた取り組みについて発表しました。

都は事故多発地点のデータベースを作成し、事故発生位置やCCTV映像などを統合して分析しました。
その結果を基に危険箇所の改善を継続的に実施しています。
これにより、2023年の交通事故死亡者数922人から、2024年には834人へと減少(約9.5%減)しました。

特に改善が急がれた地点の一つが、ラチャダー通り刑事裁判所前カーブでした。
この場所は「ブロークンバックカーブ(急な二重カーブ)」と呼ばれ、かつては重大事故が頻発していました。
夜間のスピード超過や雨天時の路面滑走、街路樹や電柱への衝突が相次ぎ、死亡事故も多発しました。

◆対策は3段階で実施

・短期(緊急)対策

カーブ警告標識・減速標識の設置
ローラー式ガードレールの設置
電柱や街路樹の撤去

・中期対策

速度取締カメラ設置
速度制限区域の設定と警察による厳格な取締り

・長期対策

路面改良(排水性アスファルト舗装)
排水システム改善
カーブ形状の物理的修正

◆改善後の成果

2022年:死者10人、負傷246人
2023年:死者15人、負傷252人
2024年:死者4人、負傷222人
2025年(1月1日~8月22日):死者0人、負傷68人

事故による死者数が「ゼロ」に抑えられたことは、対策の効果を如実に示しています。
バンコク都は今後も他の危険箇所の改善を進め、市民の安全を確保すると述べています。

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