21時以降も平然とパーティは続く。警察は写真を撮るだけ。カオサンの現状をリポート。

タイの地元メディアは、タイの現状の違和感について報じています。

タイ政府の命令では、バーなどの風俗産業は営業を認められておりませんが、よく見ると多くのバーが営業していて、しかも満員状態となっています。

バンコクの悪名高いカオサンロードへの入り口は、Covid-19チェックポイントで封鎖されていました。
パーティーに参加するには、人々はワクチン接種の証拠を示すか、Covid-19の検査で陰性を証明する必要がありました。

パンデミックが発生する前は、カオサンロードはバックパッカーのメッカとして知られていました。
ナイトライフシーンは、パーティー用のホステルや、濃い飲み物と笑気ガス(日本では禁止薬物指定されています)で満たされた風船を備えた汚らしいバーでいっぱいでした。

現在バンコクでのアルコールの販売は、21時まで許可されています。
土曜日に時計が21時を迎えると、カオサンロードのバーはすぐに音楽をオフにし、ピックアップトラックで乗り付けた警察官らが「チェック」と称し写真撮影を行うと、さまざまなバーの顧客らは、一旦店を出て通りを混雑させました。

あるバーでは、報告用の写真撮影をするために約20から30人の警官が並んでいました。
しかし、周りで警察の作業を待っている群衆をカメラは捕らえませんでした。

パーティー参加者が通りで飲み物を持って待っていると、警察はメガホンに話しかけ、マスクと社会的距離を着用するように呼びかけました。
警告の後、バーは音楽をオンに戻し、バーテンダーは飲み物(アルコール)を再び注ぎ始めました。

カオサンロードの一部のバーには、消毒剤と温度チェックポイントがありますが、それはそれらが使用されていることを意味するものではありませんでした。
そして、利用客らは明らかに社会的距離を置いたりマスクを着用したりしていないので、これらの「新型コロナ蔓延措置」に関しては、何のためにあるのかはわかりません。

バンコクでアルコールを飲みに出かけることができるのはカオサンロードだけではありません。
市内の他のバーでは、目立たないように細心の注意を払って、紙コップでビールやカクテルを提供しています。

このように地元メディアでは、バンコクの現状を紹介しています。
法律を全く無視する風俗経営事業者、形骸化している警察の取り締まり、もちろんそれを利用する者も。
タイが本当に先進国のように近代化を求めているとするのならば、政府も市民も全員が意識を変えていかなければならないでしょう。
しかし、現状では「道遠し」と言わざるを得ません。

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