タイの国民食「ママー」が売上減。経済不安と競争激化で第2四半期7.26%減収・純利益14.25%減

8月14日、タイの国民食・即席麺「ママー」を製造・販売するタイ・プレジデント・フーズ(TFMAMA)は、タイ証券取引所に第2四半期(2025年4〜6月期)の業績を報告しました。

  • 売上高(第2四半期)

     2025年:69億3,575万バーツ

     2024年:74億7,868万バーツ

     → 7.26%減少

  • 上期(1〜6月)累計売上高

     139億8,772万バーツ(前年同期比4億9,511万バーツ減、3.42%減

◆国内販売

前年同期比で、

  • 即席麺売上:2.97%減

  • ベーカリー製品売上:8.37%減

主因は、依然続く経済の不確実性による消費者購買力の低下に加え、新規参入企業の増加による競争激化が、国内シェアや売上成長を圧迫したこと。

◆海外販売

海外市場では、即席麺およびインスタント食品の売上が9.61%減

理由は以下の通り:

・大口顧客の内部問題による発注減少
・米国の貿易関税引き上げ見通しによる不透明感
・タイ・カンボジア国境情勢の緊張に伴うカンボジア向け輸出量の大幅減

●会社の対応

売上減少にもかかわらず、同社は状況を注視しつつ、①マーケティング戦略の見直し、②販売チャネル拡大、③新製品開発

といった積極的な対応策を進め、市場変化への柔軟な対応を図るとつたえています。

※純利益

  • 第2四半期純利益(株主帰属):9億3,759万バーツ

     → 前年同期比1億5,584万バーツ減(14.25%減

     純利益率は13.52%(前年14.62%)

  • 上期(1〜6月)累計純利益:19億1,908万バーツ

     → 前年同期比3億1,879万バーツ減(14.25%減

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