バンコク都、ペット管理区を目指し2026年1月より新条例施行。ペットは登録必須に。頭数も制限。
- 2025/8/7
- バンコクとその近郊

8月7日、バンコク都副知事のタウィダー女史は、バンコク都が2026年1月10日から施行する新条例「動物の飼育および放し飼いの規制に関する条例」について説明を行いました。
この条例により、犬や猫などのペットを条例で定められた数以上飼っている飼い主は、施行日から90日以内(つまり2026年4月9日まで)に、バンコク都の区役所で登録申請を行う義務があります。
法律施行前からすでに飼っている動物に関しては、頭数に関係なく遡及して罰せられることはないものの、登録は必須となります。
一度登録すると、それ以降に頭数を増やすことは原則禁止となります。
また、登録を怠った場合であっても、飼育環境に配慮し、騒音や悪臭など他人に迷惑をかけないようにする義務があり、苦情があった場合には、通常より重い処罰が科される可能性があります。
たとえば、法律施行前(2026年4月9日まで)に妊娠していた犬や猫が出産した場合は、違法にはなりませんが、出産後に子どもが繁殖することや、新たに数を増やすことは禁止されます。
増えすぎた場合は譲渡や引き取り先を見つける必要があるため、バンコク都は去勢・避妊手術の推奨も呼びかけています。
ペットがすべて死亡した場合は、新たな飼育と登録が可能ですが、元の登録頭数を超えることはできません。
また、この条例の施行に合わせて、違反者には最大25,000バーツの罰金が科されることがあります(1992年公衆衛生法第29条に基づく)。
通常は立ち入り調査を行わないものの、苦情が出た場合には厳正に調査・対処されます。
この条例の目的は、バンコクをペット管理区域とし、放し飼いや野良動物の増加、悪臭・騒音によるトラブルを抑制することです。
同時に、飼い主が適切にワクチン接種・健康管理・清掃管理を行い、動物の死後も衛生的に処理できるよう促す内容となっています。
「通報なくば、立ち入り検査せず」というところに、この法律の絵空事感が覚えますね。
捨て犬・猫が増えそう。