パタヤの明と暗! 強制送還されても戻ってくる、カンボジア人が物乞いを選択する理由とは?

最近パタヤの歓楽街では、幼い子供を連れたカンボジア人の物乞いたちの姿が目立ち始め、その背景には深刻な経済的に困窮した現実が浮かび上がっているといいます。

戦略的に配置されるカンボジア人乞食たち

最近、タイのメディアの調査によって、これらの人々がコンビニやバーの前に戦略的に配置され、子供を利用して通行人の同情を誘っている実態が明らかになりました。

彼らは見張り役を配置し、警察が近づくとすぐに逃げられるよう準備しているという様子も確認されています。

ある記者が、コンビニ前で生後2か月の娘を抱いて授乳しながら物乞いをしていた24歳の女性に話を聞きました。
彼女はタイとカンボジア間の国境緊張を知りながらも、「戻りたくない。あちらでは生活が難しすぎる」と語り、その日稼げたのはわずか200バーツだったと明かしました。夫にも見捨てられているとのことです。

国外退去後も再入国する女性の証言

別のカンボジア人女性は、7〜8歳の息子とともに取材陣を見て路地裏に逃げ、ホテルのトイレに隠れていました。
記者が辛抱強く待った後、彼女は以前タイで逮捕され国外退去処分を受けたにもかかわらず、わずか再び密入国したことを認めました。

彼女は糖尿病を患っており、「カンボジアには仕事がない」と厳しい現状を語りました。
帰りたい気持ちはあるかと聞かれると、静かに「帰りたいけど、お金がない」と答えました。

地域住民が語る「飢えか逮捕か」の選択

スリン県在住で国境から70kmの場所に住む住民も、こうしたカンボジア人乞食たちを「見慣れた顔」として認識しており、「彼らは逮捕のリスクを知っているが、それでも戻れば飢えると信じている」と話します。
「違法ではあるが、彼らが危険な存在であることはほとんどない」とも付け加えました。

意外に儲かる“物乞い”という選択

タイメディアの観察によりますと、多くの乞食は女性で、小さな子供を1人か2人連れて歩道に座り、観光客の同情を引いてお金をもらっています。

バイクタクシー運転手や地元住民によれば、警察に摘発されても、1~2か月後にはまた同じ場所に戻ってくるケースが多いとのこと。

一見すると苦肉の策に見えるこの行為も、実際には意外と収入があるようです。
ある情報によれば、彼らは1日あたり最低400~500バーツ、運が良ければ1,000~2,000バーツを稼ぐことができるそうです。
通常、夕方から深夜にかけて活動しており、カンボジアでの困窮と比較すれば、これが「現実的な選択肢」となっているわけです。

 

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