タイの新設工場、2025年上半期33%減少。家具、自動車、金属産業などの業績悪化が顕著。

7月30日、カシコンリサーチセンターは、タイ国内の製造業における新設工場数が2025年上半期に前年同期比で33%減少したと発表しました。
これはタイ製造業に、多くの圧力がかかっていることを示しています。

新設工場数は依然として閉鎖された工場数を上回ってはいるものの、「新設数−閉鎖数」の差は年々縮小しており、今回で4年連続の減少となっています。

業種別でも明暗:家具、自動車、金属産業などが特に悪化

①家具
②自動車
③金属産業

これらの分野での新規開業と閉鎖数のバランスが悪化し、設備稼働率の低下と一致する動きとなっています。

また、米国の輸入関税政策の影響も今後の製造業にとってマイナス材料となる見込みが示されています。

下半期(2025年後半)もさらに厳しい展望

同研究所は、2025年下半期も新規工場開業の減少と閉鎖の増加が続くと予測しています。
その背景には、以下のリスク要因が挙げられています。

・国内購買力の低下
・新たな貿易戦争の影響
・原材料・エネルギーなどの生産コストの不安定さと上昇圧力

あとは、政治混乱ですよ。
とくかく政権が変わらない限り、今の不景気を払しょくすることは不可能です。

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