職務停止命令中のぺトンタン首相に、国家反逆など14件の告発。タイ中央捜査局が報告書を提出。

政治空白を避けるためにも、早く白黒を、いや黒黒を付けて欲しいものです。

この度、タイ中央捜査局(CIB)の調査チームは、一時停職中の首相ペトンタン・チナワット氏に関する14件の告発内容をまとめ、国家反汚職委員会(NACC)に調査報告書を提出しました。
告発内容には、国家反逆罪(扇動)や刑法第157条に基づく職権乱用が含まれています。

発端はフン・セン上院議長との電話音声の流出

CIB副長官スワット警察少将が指揮した捜査では、ぺトンタン氏とカンボジア上院議長フン・セン氏との電話会話の音声が流出した件を中心に調査が進められました。

この音声の中で、ぺトンタン氏がタイ陸軍第3管区の司令官を批判する発言をしたとされており、それが国家に対する扇動行為にあたる可能性があるとして問題視されています。

主な告発内容

この事件では、元上院議員のソムチャイ氏、弁護士のニティトーン氏、法学者のコンサン氏の3名が、刑法第119、120、122、128、129条に基づく国家反逆・扇動罪で告発をおこなっています。

さらに、これに加えて13件の類似の告発が提出されており、刑法第157条(職権乱用)による告発も含まれています。

今後の手続き

タイ中央捜査局(CIB)は証人の聴取と証拠収集をすでに完了し、14件すべてを1つの調査報告書にまとめNACCに提出しています。
今後、国家反汚職委員会(NACC)は、自らの調査を開始するか、または検察官事務所(Office of the Attorney-General)と連携してCIBに調査を差し戻すかを決定する見通しです。

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