タイにもあった「厄年」。タイでは何歳がヤバいの? 日本との違いは?

日本大使館の公式フェイスブックに、面白い記事が掲載されていたので、日本語にまとめてご紹介します。

「เบญจเพส(ベンジャペート)」は、タイの言葉で「เบญจ(ベンチャ)」は「5」、「เพส(ペート)」は「20」という意味を持ち、合わせて「25」を表します。

このため「เบญจเพส」は「25歳」という年齢を指し、タイではこの25歳という年齢に特別な意味があるとされています。

タイにおける「เบญจเพส(ベンジャペート)」の意味

タイでは、「เบญจเพส(25歳)」に達すると、人生における大きな試練や不運が訪れやすいと信じられており、以下のような出来事が起こりやすいとされています:

・簡単なことが困難になる
・思わぬ事故や災難に遭う
・何事もスムーズに進まない

そのため、この年齢に達した人は特に慎重に行動し、心を落ち着けるとともに、仏教的な「功徳(くどく)」を積む、つまり頻繁にお寺に行き、徳を積むことが勧められます。
功徳によって不運が軽減されると信じられています。

また、25歳以外にも、年齢の中央(真ん中)にあたる年齢、つまり15歳、35歳、45歳、55歳も「เบญจเพส」として災難が訪れる可能性があると一部では信じられています。

日本における類似の概念:「厄年(やくどし)」

このような年齢による災難の概念は、タイだけでなく日本にもあります。
日本では「本厄(ほんやく)」という考え方があり、「厄年(やくどし)」として知られています。

厄年の年齢(日本)

・男性:25歳、42歳、61歳
・女性:19歳、33歳、37歳、61歳

特に、男性の42歳と女性の33歳は「大厄(たいやく)」とされ、最も災難が起こりやすいと考えられています。
これはタイの25歳「เบญจเพส」と非常によく似ています。

また、厄年の前後1年ずつ(前厄・後厄)も不運が起こりやすいとされており、厄年は合計3年間に及ぶことになります。

厄除けの方法(日本)

日本では、厄年を乗り切るために次のようなことが行われます。

・神社や寺院にお参りし、厄除け祈願をする
・厄除けのお守りを持つ
・護摩供や祈祷に参加する
・巡礼などの宗教的な行動をとる

これらの行為によって、災難を和らげると信じられています。

結論:タイと日本の共通点

タイの「เบญจเพส(ベンジャペート)」と日本の「厄年」は、どちらも人生の節目において慎重に行動し、善行を積むことを奨励するという知恵が込められています。
迷信や信仰の枠を超え、人生を見つめ直し、より良く生きるための機会として捉えることができます。

まあ、これだけ多くの「厄年」が設定されていたら、どこかで悪いことの一つも起こりそうなもんですけどね。

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