タイの寺院が保有する巨額の預金が明らかに!総額約4,100億バーツ(約1兆7,000億円)。

タイの仏教寺院が保有する銀行預金の総額が、約4,100億バーツに達していることが明らかになりました。
これは、全国約3万9,000口座に分散して預けられており、今年第1四半期時点の数字とのことです。

この情報は、タイ中央銀行と国家仏教事務局によって公表されました。

■ 元高僧の不祥事で寺院財政に注目

寺院の財政状況に注目が集まるきっかけとなったのは、複数の元高僧が女性(通称「ゴルフ」)との性的スキャンダルに関与したとされる事件でした。
報道によれば、スキャンダル発覚後に還俗したこれらの元僧侶が、寺院資金を流用し女性に金銭を渡していた可能性があり、現在警察が横領容疑で調査を進めています。

タイ仏教界スキャンダル「ミス・ゴルフ」、19人以上の僧侶を巻き込んだ金とセックス事件。

■ 寺院資金の使用は厳格に規定

国家仏教事務局(NOB)によれば、以下のような厳格な資金管理規則が存在します。

・寺院資金は個人使用を厳禁
・資金は必ず寺院名義で口座に保管
・出金や支出は公的目的に限られ、規則に従う必要がある
・支出対象は、寺院の修復、僧侶や沙弥の教育、宗教活動などに限定

また、透明性確保のため、住職は管理委員会を設置し、財務決定に関与させることができます。

■ 苦情があれば国家仏教事務局が調査可能

寺院に関する苦情がNOBに寄せられた場合、同局は当該寺院の資金、口座、支出内容を調査する権限を有します。
今回の件は、仏教界における信頼の回復と、財政の透明性確保の必要性を改めて浮き彫りにしています。

タイの坊さんなど、金と女の問題でしょっちゅうニュースになっている気がするのですが…。
宗教にお金を使うより、もっとご利益のある使い方はあるかと思います。
タイでも若い人ほど、宗教から離れていますね。

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