タイ、飲食業界売上減少下でも好調「100バーツ以下のスペシャルティコーヒー」が堅調な成長ぶり。

タイでは景気の減速や観光客の減少により、2025年上半期の飲食業界全体の売上は前年比14%減少しましたが、その一方でカフェ市場は堅調な成長を見せています。

特に好調なのは「手頃な価格のスペシャルティコーヒー」です。

大手フードデリバリーの「 LINE MAN 」のCEOヨート氏によりますと、バンコクでは46%、地方でも19%の成長率を記録していると言います。

特に、1杯あたり100バーツ未満の価格帯のコーヒー店が最も成長しています。
「スペシャルティコーヒー」は、一般的なコーヒーよりも全国売上の56%、バンコク圏では66%を占めていると言います。

カフェ開業数は減少傾向でも生き残り率は高い

2024年上半期:新規開店数 7,000店
2025年上半期:新規開店数 5,000店(約29%減)

しかし、飲食店全体よりもカフェの初年度生存率は高く、安定していることが判明しています。

デジタル化が消費行動を変化

顧客はスピードと利便性を重視し、以下のようなデジタル手段の活用が売上アップに貢献しています:

・デジタル決済(QRコード決済など):利用率50%超、1件あたりの売上が32%アップ
・テーブル注文(QRコードスキャンによる注文):注文単価が37%増加
・LINE MAN経由のデリバリー売上:前年比23%増加、カフェ売上全体の22%を占める

これにより、「複数チャネルで顧客にリーチすることが、ビジネス成功の鍵」であることが再確認されています。

 

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