タイ・プーケットに「ブルードラゴン」出現! 美しい姿に潜む命の危険、2年ぶりに確認。
- 2025/7/11
- プーケット

7月10日、タイ・プーケット県カロンビーチ沿岸で「ブルードラゴン」と呼ばれる猛毒を持つ海洋生物「青いウミウシ」(学名:Glaucus atlanticus)が約2年ぶりに確認され、専門家が強く注意喚起しています。
この情報は環境保護団体「MONSOONGARBAGE THAILAND」がSNSに投稿したもので、発見された個体は体長わずか3cmながらも、触れただけで命に関わる危険性があるとされています。
ブルードラゴンとは…
・通称:「海のドラゴン」「青い悪魔」
・体色:青と白の鮮やかな体色、翼のようなヒレが特徴
・分類:貝やイカと同じ無脊椎動物(軟体動物)
なぜ危険か?
・自身に毒はないが、毒を持つ生物(クラゲ、火サンゴなど)を食べることで、毒を皮膚に蓄積する性質を持つ。
・蓄積毒は、細胞を破壊し、神経や心臓にも作用する強力な毒性を持つ。
・人が触れると、皮膚の炎症・ただれ、めまい・吐き気・嘔吐、重度の場合、死に至る可能性あり
生息環境と行動
・インド洋・太平洋・大西洋など世界の温暖な海域に分布。
・タイ近海では珍しく、今回の確認はおよそ2年ぶり。
・水面近くに浮遊しながら、波や潮に流されるように移動。
・背面を海水に合わせた青色でカモフラージュ、敵からの攻撃を避ける。
注意喚起
現在、プーケット周辺の海岸利用者に対して、海中・浜辺での「青いクラゲのような生物」への接触を避けるよう注意が呼びかけられています。
見かけても絶対に触れず、専門家や自治体へ通報してくださいとのことです。