タイ、中国人観光客激減状態がもたらす深刻な影響。それでもまだ中国に依存。 

2025年1月1日から7月5日までに、タイを訪れた外国人観光客数は1,680万人で、前年同期比で5%減少となりました。
このうち、67.1%が近隣国から、32.9%が長距離国からの観光客です。

近隣市場からの観光客数は12.2%減少し、特に東アジア市場では24.81%の減少となりました。
これは主に中国人観光客の減少による影響が出た結果です。


一方、長距離市場は前年同期比で14.88%増加しています。

中国人観光客の減少がもたらす深刻な影響

タイの観光市場は現在、大きな構造変化に直面しています。

特に中国人観光客の大幅な減少が課題となっており、これはかつての最大市場であったことから、観光収入に大きな影響を及ぼしています。

・2025年1月1日~7月5日の中国人観光客数は、2019年比で34.23%減少
・2019年の中国人観光客数:1,110万人(全体の28%)=月平均92.5万人
・現在の比率は13.58%に低下
・このままの傾向が続けば、2025年は年間400万~500万人にとどまる見込み(※コロナ禍除くと12年ぶりの低水準)

マレーシアが中国を上回るも、支出額に差

・マレーシア人観光客:236万人(1位)
・中国人観光客:232万人(2位)

ただし、旅行中の平均支出額には大きな差

・中国人:42,428バーツ(滞在7.36日)
・マレーシア人:21,450バーツ(滞在4.17日)

その他の好調な市場

増加傾向の国として、インド、日本、シンガポール、オーストラリア、韓国、イギリス、アメリカが上げられています。

・長距離市場の平均支出:81,482バーツ/人
・短距離市場:約50,000バーツ/人と比較して高い

ただしボリューム(全体の28%)が少なく、中国市場の穴を完全には補えない

課題:安全性と為替、競合国の台頭

・安全面への不安感が、中国人旅行者の訪問意欲を削ぐ原因のひとつ
・円安の影響で日本が人気となり、すでに中国人観光客は310万人以上が訪日し、タイを上回る
・ベトナムも人気上昇中(タイバーツ高の影響)

いつまでも中国に依存している以上、タイが不況から脱することは難しいでしょう。
完全に見当違いです。

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