- Home
- 事件(タイローカル)
- パタヤのホテルで中国人男性が転落死。その後、多くの宿泊客が逃走、警察は詐欺拠点では?と捜査開始。
パタヤのホテルで中国人男性が転落死。その後、多くの宿泊客が逃走、警察は詐欺拠点では?と捜査開始。
- 2025/7/6
- 事件(タイローカル)

7月5日、タイ・ノースパタヤ地区のホテルで、中国人男性が6階から転落死した事件に関連し、警察が現場を調査しました。
死亡したのは、中国籍のリウ・ソン氏(24歳)でした。
パタヤ警察は、制服・私服警官を含む大規模な捜査班を動員し、事件現場となったホテル(北パタヤ)を徹底調査しました。
目的はリウ氏の死因の解明と、このホテルが違法行為(中国人による詐欺犯罪)の拠点になっていたかどうかを調査するためでした。
■ 「詐欺の拠点ではない」とホテル側は否定
ホテルの代表者は、警察に営業許可証や元オーナーとの賃貸契約書を提出します。
ホテルは2年前から運営され、日貸し・月貸しの形式で、中国人やインド人の観光客を中心に宿泊客を受け入れてきたと説明します。
また、亡くなったリウ氏は6月29日にスワンナプーム空港から入国し、その後このホテルに滞在。
事件前には酔っているような、あるいは幻覚を見ているような様子だったとの証言もあり、部屋には1人でいたことも確認されています。
■ 急な退去は「恐怖心から」、機材はライブ配信用
報道やSNS上で、「このホテルがコールセンター詐欺グループの拠点だった」との疑惑が浮上しましたが、ホテル側はこれを否定します。
6階にいた中国人宿泊者たちは「中国人が転落死した」と知ってパニックになり、恐怖心から荷物をまとめて退去したとの説明をしています。
また、部屋にあったPCや機材はTikTokなどで使われる配信用のもので、詐欺行為とは関係がないものだとも主張しています。
ホテルは逃げた宿泊客に警察へ出頭して無実を証明するよう呼びかけたとも説明しています。
■ 現場に異常なし、死因の最終判断は法医学へ
パタヤ警察および入国管理局は、ホテルの営業・居住関連の書類に不備がないか確認をしていると言います。
現時点で、亡くなったリウ氏の部屋からは争った形跡や荒らされた痕跡はなしとされています。
死因については、法医学および科学捜査の最終報告を待って正式に判断する予定とのことです。