創業80周年! タイティの「チャトラムー」海外4か国で新規進出。スシローともコラボ。

タイの有名ティースタンド「チャトラムー(ChaTraMue)」は、創業80周年を迎えるにあたり、世界的ブランド確立を目指す三本柱の戦略を発表しました。
国内の一部店舗では、経済的なプレッシャーを認めつつも、4か国への新規進出を予定しています。

同社はタイ国内のティー市場で約70%のシェアを持つと主張しており、市場拡大・製品革新・ブランドコラボレーションの3つの柱で、国際的な展開を強化すると述べています。

現在チャトラムーは21か国に輸出し、米国、シンガポール、韓国、中国、東南アジア諸国を含む11市場で計114店舗を展開しています。

同社は今年中にカナダ、ラオス、メキシコ、インドネシアに進出し、年末までに海外店舗数を130店に増やすことを目指しています。
ただし、こうした拡大戦略は、国内市場における課題と並行しています。

同社は「現在の経済状況と観光客の減少が一部店舗の売上に影響を与えている」と認めつつも、2025年には20%の成長目標を達成できるとの自信を示しています。

国際展開においては、フランチャイズ契約による現地パートナーとの提携が中心であり、これは自社運営を基本とする国内戦略とは対照的です。

また、商品開発面では以下の新製品が発表されています。

・「無色のタイティー」:7月発売予定
・「自然色のタイティー」:第3四半期発売予定
・「スパークリング・タイティー・コンブチャ」:健康志向層をターゲット

コラボレーション戦略では、以下のブランドとの提携が予定されています。

・燕の巣飲料ブランド「Brands」
・音楽レーベル「ユニバーサル・ミュージック」
・アイスクリームメーカー「Cremo」
日本の回転寿司チェーン「スシロー」
・韓国のファッションブランド「Sculptor」

これらの提携により、タイティーのブランドを従来の飲料カテゴリーの枠を超えて広げようとしています。

チャトラムーは、北タイでの茶葉栽培から、チェンライ県の自社工場、国内220店舗(年内に250店舗へ拡大予定)での小売展開までを一貫して手がける垂直統合型のビジネスモデルを築いています。

創業以来、タイの暑い気候に適応したアイスミルクティーの開発を先駆けて行い、屋台の飲み物だったタイティーをショッピングモールでも親しまれる存在へと高め、国際的なソフトパワーとしてのタイティーの地位向上を推進してきたと同社は語っています。

しかし、同社の壮大な成長戦略は、競争の激しい国際ティー市場で国内の成功を再現できるかどうかを試されることになります。

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