文化遺産と調和する高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン・バンコク ザ・リバーサイド」建設開始、2028年開業へ。
- 2025/6/15
- 不動産情報

タイを代表する不動産開発会社アセット・ワールド・コーポレーション(AWCは、マリオット・インターナショナルとの協力のもと、「ザ・リッツ・カールトン・バンコク・ザ・リバーサイド(The Ritz-Carlton Bangkok, The Riverside)」の建設を正式にスタートしました。
本プロジェクトは、AWCにとって重要なマイルストーンとなります。
このホテル建設は、チャオプラヤー川沿いの歴史的文化遺産「ロン1919(The Lhong 1919 Riverside Heritage Destination)」の保護と創造的再生を目的としたもので、近隣のソンワット通りの整備も含まれています。
着工を記念する「基礎柱建て(เสาเอก)」の儀式は、神聖な媽祖廟(マーチャオ)の近くで行われ、媽祖に対する伝統的な供物と祈りが捧げられました。
これは、地域社会への吉兆と、精神的遺産への敬意を示すものです。
プロジェクトは2028年完成予定で、「統合型ウェルネス・デスティネーション」および世界レベルのラグジュアリーサービスの中心地として開発されます。
本施設には、高級レストランや文化体験を通じて地域社会と深く結びついた観光要素が取り入れられ、長期的価値の創出と、文化遺産の保全を体現する目的地となるよう設計されています。
これにより、バンコクの持続可能な観光地としての地位強化にも貢献します。
ロン1919:文化と歴史を受け継ぐ場所
「ロン1919」は、かつてバンコクの蒸気船港および海上交易の中心地であり、中国系職人の知恵と技術を示す数少ない古代港湾の一つとして、東南アジアにおける貴重な文化財とされています。
現在は国家指定の文化遺産として保護されており、媽祖廟を中心とした精神的に重要な場所でもあります。
デザインと施設概要:陰陽思想が息づく静と動のバランス
ホテルのデザインには陰陽思想が取り入れられ、静寂さと活力のバランスを体現した空間づくりが目指されます。
●本館(20階建て)
・ラグジュアリールーム
・パノラマビューのルーフトップレストラン
・大型ボールルーム
・複数の高級ダイニング施設
●歴史建築のリノベーション棟(2棟):
・客室・レストラン・大型ウェルネスセンターへ改装
・客室数:167室
●ソンワット側のショップハウス棟(対岸):
・文化的要素を取り入れた客室エリアとして再生
・中華-タイの伝統文化体験を提供
合計191室の客室を有し、両棟間は電動ボートで接続され、快適な移動が可能となります。