- Home
- 事件(タイローカル)
- 【告発】タイ医療評議会に賄賂工作! タクシン刑務不正決議めぐり、車や家、地位などの見返りを提示。
【告発】タイ医療評議会に賄賂工作! タクシン刑務不正決議めぐり、車や家、地位などの見返りを提示。
- 2025/6/12
- 事件(タイローカル)

また正義をゆがめるための「金」が、動いているようです。
元上院議員のソムチャイ氏は6月11日、タイ医療評議会の一部メンバーが賄賂を受け取り、元受刑者のタクシン・チナワットに関する不正に関する採決を覆すよう働きかけられていると主張しました。
■ 高級車・昇進の見返りに投票操作?
ソムチャイ氏によると、複数の医師からの情報として、12日に予定されている評議会会合の採決に影響を与えるため、一部のメンバーに高級車が自宅に届けられたほか、高官への昇進の約束が提示されたというのです。
問題となっているのは、5月8日に医師評議会が下した決議です。
この決議では、タクシンの刑務期間の全てを警察病院(PGH)のVIP室で過ごした(180日)ことに関して、長期入院を正当化する意見を提出した3名の医師(その中には警察病院の外科総監も含まれる)に対し処分を科すことが決定されました。
しかし、ソムサック公衆衛生大臣がこの決議に自身の拒否権を行使し頑強に抵抗しました。
その結果、評議会の全70名が3分の2以上の賛成を経て、再確認する必要が生じています。
■ 予算削減の「脅迫」や利害関係の警告も
ソムチャイ氏はさらに、一部の官職として評議会に所属するメンバーに対し、所属機関の予算削減をちらつかせる脅しもあったと主張しています。
また、外科総監には利益相反を理由に採決への不参加を要請しました。
彼は他の69名のメンバー(官職・選出を問わず)に対し、5月8日の決議を再確認するよう求め、次のように述べました:
「与党はあらゆる手段で評議会に圧力をかけ、決定を覆そうとしている。しかし私は、医師たちの倫理を信じている。車や家、政治的地位といった誘惑に屈することなく、倫理と道徳に従って投票してくれると信じている。」
さらに、ソムサック公衆衛生大臣は、評議会全体を代表する立場ではないので、会合への出席は控えるべきだとも述べています。(その意に反して、大臣は出席するようです)
69名もいれば、車や家、政治的地位になびく人もいるかもしれませんね。
タイの「正義」が死んでしまったのかどうかの判断は、明日判明します。