もはや中国の一部?! タイ語の日常単語の多くは「潮州語」由来だった!

何気なく使っているタイ語の中には、中国南部・潮州地方の言語に起源を持つ単語が、数多くあると言います。
これは、過去数世紀にわたる中国からタイへの移民の影響によるもので、特に潮州出身の華人が多く定着したことが背景にあります。

潮州系移民は麺料理だけでなく、言語や文化もタイ社会に深く浸透させました。
こうして多くの潮州語の単語が、知らないうちにタイ語として定着しています。

中国語(潮州語)に由来する意外なタイ語単語

タイ語 意味 潮州語の語源
เก้าอี้ (Kao-i) 椅子 「Kao-i」(椅子)
ก๋วยเตี๋ยว (Guay Tiew) 麺料理 「Gwei Tiew」(麺)
จับกัง (Jap Kang) 労働者・作業員 手作業労働者を意味する言葉
ซวย (Suay) 不運・ツイてない 「Soi」(不運)
เฮง (Heng) 幸運・運がいい 「Heng」(幸運・繁栄)
ยี่ห้อ (Yee Hor) ブランド・商品名 「Yi Hor」(製造者・ブランド)
สาลี่ (Sa-li) 梨(アジア系の) 「Sa-li」(潮州語の梨)
ห้าง (Hang) 商業施設・モール 「Hang」(商店・商い)
หุ้น (Hoon) 株・シェア 「Hoon」(持ち株・出資)
เฮี้ยน (Hian) 幽霊・霊的な存在 「Hian」(霊・超自然現象)

潮州語がタイ文化に与えた影響とは?

タイ語だけでなく、食文化・ビジネス・信仰・祭りなど、潮州系華人の影響はタイ社会のあらゆる場面に見られます。

例えば:

・旧正月(春節):タイ全国で盛大に祝われる
・中華系企業や政治家:経済・政治分野でも多大な影響力を持つ
・言葉の継承:世代を超えて潮州語由来の言葉が日常語に

これは、言語や文化が移動し、交わり、時間とともに自然に進化していく好例です。

知らず知らずのうちに、私たちはその歴史を日々の言葉に宿しているのです。

ようするに数百年に渡りタイは中国人によって、文化的にも侵略されてきたという証でもあります。

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