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- 搬送用リフトの6階から転落し作業員死亡。リフトの誤動作が原因~バンコク灌漑局ビル。
搬送用リフトの6階から転落し作業員死亡。リフトの誤動作が原因~バンコク灌漑局ビル。
- 2025/6/8
- 事故・火災(タイローカル)

6月6日にドゥシット区ナコンチャイシー通りにあるタイ王国灌漑局本部ビルの管理棟内で、作業員がリフトから転落して死亡する事故が発生しました。
亡くなったのは、43歳の作業員サンティさんで、現場は資材搬送用のリフトの内部でした。
彼は仰向けの状態で倒れており、右腕に感電による火傷の痕が確認されています。
事故の経緯
現場の警備員によりますと、勤務中に「屋根が落ちたような音」がしたためリフトを開けてみたところ、サンティさんが倒れているのを発見し、すぐに警察と救助隊に通報したと話します。
同僚の話では、作業員5名が当日午前9時から6階で改装作業を行っており、機材を運ぶためそのリフトを使っていたとのことです。
本来はリフトが同じ階にないと開かない仕組みになっているのですが、今回6階のリフトのドアが開いていたことが確認されています。
防犯カメラには午前9時30分、作業員5名がリフトに乗って移動する様子が記録されていました。
12時40分頃、サンティさんが改装時に出た天井材の廃材を捨てるため台車を押してリフト前に到着します。
勢いよくリフトの扉を開けたところ、誤って足を踏み外して転落したとみられています。
加えて、1階のリフト天井部分には電流が流れていた痕跡があり、リフトは会社が設定した自動運転で1階に戻る仕様だったため、感電による火傷も確認されました。
事故は誤操作と設備の不備が重なった結果と見られています。