タイ運輸省、従来型タクシーのデモに対し4つの対策。Grab専用の乗車ポイント設置、法的問題なし!

タイ運輸省は、スワンナプーム空港における従来型タクシーと配車アプリ「Grab」との対立解消を目的とした4つの対策案を明らかにしました。

これは、従来型のタクシー運転手らが大規模なデモを起こし「Grabの影響で収入が減少し、不公平な競争が起きている」という身勝手な主張が状況が背景にありました。

スラポン運輸副大臣は、「公共タクシー運転手協会」との協議を実施し、空港でのタクシーとアプリ車両の間の対策案を打ち出しました。

運輸省が示した4つの主な対策

① Grab専用の乗車ポイントを正規配置、法的問題なし

・Grab車両用の乗車エリアを公共タクシーと並列して空港に設置。
・陸運局(DLT)は法令を確認し、配置に問題がないことを確認済み。
・タイ空港公社(AOT)は、第1旅客ターミナルの1階に専用ゾーンを設け、公共タクシーとGrab車両のエリアを分離して配置。
・Grab車両は、事前検査後に登録され、長期駐車場ゾーンDのゲートから入場し、登録確認を受ける。
・乗客ピックアップ時には、AOT職員がGrab車両の確認を行う。

また、AIカメラシステムを陸運局と連携して導入予定で、未登録車両を自動検出し、違反があれば通報・罰金の対象とする。

② 公共タクシーの利便性向上

・AOTは公共タクシー乗り場にスタッフを常駐配置し、案内や待機列の整理を実施。
・電子サイネージなどで乗り場の場所を明示し、乗客への利便性を向上。
・すでに職員の配置は始まっており、今後も継続して実施。

③ タクシーサービスに関する情報提供の強化

・AOTは航空会社スタッフと連携し、空港で利用可能な公共タクシーの情報を乗客に周知する。

④ 専用アプリ「SAWASDEE by AOT」で公共タクシーの予約管理

・AOTは、「SAWASDEE by AOT」アプリを用いたタクシー予約機能を開発中。
・乗客が事前にタクシーの順番を予約できる仕組みで、近く公開予定。

「法律に基づく公平な対応」を強調

運輸省は、これらすべての対策は、公共の利益を最優先し、法律と規則に則って公平に実施することを重視していると主張しています。

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