タイ北部少数民族へ武器を横流しか?! 陸軍キャンプ内での銃器密売事件、容疑者は有名大学講師!

5月29日、タイ南部ナコンシータマラート県にある陸軍キャンプの福利厚生店舗(通称PXショップ)にて、違法な銃器部品や弾薬が私的に販売されていた事件に関し報道されています。

この事件では、PXショップの実質的な経営者であるウィスット容疑者(41歳)が逮捕されましたが、彼は南部の有名大学で経営学部の講師を務めており、博士号を取得したばかりで、まもなく博士課程教員としての職位へ昇進予定だったことが判明しています。

銃器密売ルートは大学講師が主導。資金流通の捜査も進行中

ナコンシータマラート市警察署は、事件の進捗について捜査関係者に報告を行いました。

ウィスット容疑者は連行された際、全ての取り調べ段階で罪を認めているとのことです。
ただし、誰と共謀していたかについては詳細を明かしていないとされており、今後資産の差し押さえに繋がる可能性があります。

容疑者名義の会社「アドバンス・コンバット・サプライ社」の口座には、義父および妻の妹が名義上の取締役として登録されていますが、現段階では関与の証拠は見つかっていません。
さらに、ウィスット容疑者の個人口座10件からは2,000万バーツ以上の資金移動が確認されています。

加えて、ポートーン地区に射撃場を建設予定だったことも判明していますが、現在まで設立許可を取得していません。

弾薬は軍機関から流出か 重大な容疑で最大終身刑も

現時点でウィスット容疑者には、以下の容疑がかけられています。

・銃器・弾薬の無許可所持
・登録不可の銃器・弾薬の所持
・銃器・弾薬・爆発物の不法販売(省令第55条に基づく)

→ 最長で20年から終身刑に相当する重罪

さらに今後の捜査で新たな違法行為が発覚した場合は、追加で起訴される可能性もあるとされています。

弾薬の出所に関しては、拳銃用、M16ライフル用(5.56mm)、機関銃用(7.62mm)など約2万発が押収されており、軍用の鋼製弾薬箱にシリアルナンバー付きで保管されていたとのこと。
特定の安全保障関連機関から流出した可能性が高く、少なくとも2名の関係者に対し逮捕状を準備中との情報もあります。

販売先は北部の少数民族グループ? 全容解明に時間を要する見通し

容疑者が銃器を国内外で販売していたかどうかについては調査中ですが、背後に組織的な動きがある可能性が示唆されています。

ある情報源によりますと、販売先はタイ北部の少数民族グループだったとの見方もあり、全容解明にはさらに時間がかかるとされています。

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