HIVと梅毒の感染者数、バンコクが2冠王! タイ公衆衛生省、性感染症の拡大に警鐘。

5月28日、タイ公衆衛生省 疾病管理局 エイズ・性感染症課のポンプトーン医師は、タイの性感染症についてインタビューに応じています。

■ 性感染症の増加傾向と懸念される5県

性感染症の拡大は、以下の5県が特に懸念される地域として挙げられています。

1位:バンコク
2位:チョンブリー県
3位:チェンマイ県
4位:ナコンラチャシマー県(コラート)
5位:ウドンタニー県

■ コンドーム着用率の低下が感染拡大の要因に

ポンプトーン医師は、特に若者層でコンドームの使用率が著しく低下していると指摘しています。
「病気が報道されていないからといって“もう安全だ”と誤認され、予防行動を取らなくなっている」と語りました。

HIV、梅毒、淋病などの感染者が若年層で過去3〜4年と比較して最大6倍に増加しており、梅毒と淋病は特に深刻だと警告しています。

HIVについては、継続的な服薬を受けている患者からの感染リスクは極めて低いとされています。
ただし、薬を服用しないグループも存在し、感染源となるリスクもあると注意喚起されています。

■ 最新の感染統計(予算年度 2024年10月1日〜2025年9月30日)

HIV感染者累計:全国26,053人

1位:バンコク(4,790人)
2位:チョンブリー(1,766人)
3位:ナコーンラチャシマー(920人)
4位:サムットプラーカーン(854人)
5位:チェンマイ(778人)
6位:コンケーン(733人)
7位:パトゥムターニー(613人)
8位:サムットサコーン(596人)
9位:ウドンタニー(596人)
10位:ラヨーン(573人)

梅毒患者累計:全国25,469人

1位:バンコク(3,968人)
2位:チョンブリー(1,844人)
3位:ナコンラチャシマー(864人)
4位:ブリーラム(841人)
5位:ウドーンターニー(799人)

「コンドームの使用は、妊娠予防だけでなく性感染症の予防にも極めて重要である」と強調され、個人の防衛意識を高める必要性が訴えられています。

まあ、訴えただけでは、何一つ変わりませんよ、この国は。

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