タイ産ドリアンにベトナム産を混ぜて輸出。信用失墜で価格下落? シャインマスカットのように…。

バンコクの街中でも、トラックに大量のフルーツを乗せ、巷より安く売る行商人らを見かけます。
「産地直送だから安いのかな?」と思ってしまうのですが、実は腐っていたり、盗品であったり、密輸された粗悪品であったりするケースもあります。
そして、こんなケースも。

タイの名産であるドリアン輸出に関し、安価なベトナム産ドリアンをタイ産と混ぜて中国へ輸出していた疑いが浮上し、業界に大きな波紋を呼んでいます。

ラヨーン県選出のポンサトーン議員が倉庫を調査した結果、ベトナム産とされるドリアンが入ったコンテナを発見しました。
荷主の中国人関係者は、必要書類を提示できなかったと言います。

この不正の背景には、中国によるベトナム産ドリアンへの厳しい化学物質検査(カドミウム等)があり、輸入制限を避けるためにタイ産と偽装していた可能性があるというのです。

議員はすでに警察へ告発を行い、県知事との協議を予定しています。
警察も関係者への法的措置を検討中とのことです。

ドリアン価格はすでに下落傾向にあり、農家からは「生活が脅かされる」と不安の声が上がっています。
政府による厳格な対応が求められています。

以前問題となった違法農薬だらけの中国産のシャインマスカットもそうですが、みんなインチキばっかりするから、結局自分たちの首を絞める結果となるのです。
一部の悪い人のせいにしてはいけません。
当事者である業界全体や取り締まりを行わない政府の問題なのです。

バンコク首都圏のシャインマスカット、95%以上から残留農薬。一部は洗浄でも除去困難。

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