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スマトラ沖で4億ドル超の麻薬密輸事件。タイ船籍を装った船舶をインドネシア海軍が拿捕。
- 2025/5/19
- 事件(タイローカル)

タイ海上取締センター(Thai-MECC)は、5月13日に発生した事件に関する詳細を発表しました。
この事件では、インドネシア海軍がスマトラ沖でタイ国旗を掲げた船舶「AUNGTOETOE 99」とその乗組員を押収し、メタンフェタミンとコカインの密輸の容疑で拘束しました。
漁具や魚を一切積んでいなかったことから、同船に対し疑念が生じたとのことです。
声明によりますと、同船の船長はタイ人で、乗組員4名はミャンマー国籍とのことです。
ただし、Thai-MECCが保有する船舶データベースを確認したところ、この船舶に関する記録は一切存在しませんでした。
現在、当局は船籍の実態を明らかにするため、国際機関と連携して調査を進めています。
この船には、合計約1.9トンの麻薬が積まれており、その内訳はメタンフェタミンが705キログラム、コカインが1,200キログラムで、市場価格は約4億2,800万米ドル(約660億円)に相当します。
現在、拘束された5名はインドネシア・バタムにて海軍の管理下にあり、事件はインドネシア国家麻薬対策庁(BNN)へ移送され、捜査および起訴が行われる予定です。
麻薬の出所や関与する犯罪ネットワークの解明も進められています。
インドネシアの法律では、この規模の麻薬密輸には極めて厳しい刑罰が科される可能性があり、終身刑や銃殺刑に処されることもあります。
特に大規模な密輸事件に対して、インドネシアは厳格な法執行で知られています。