タイ、中国人観光客の減少で小売り産業が低迷、小売業界は中東・欧州市場に活路を求める。

タイの小売・土産物業界は、中国人観光客の急減による大きな影響を受けています。
これまで中国人観光客は土産物消費の主力層でしたが、安全面の懸念やその後の地震などが観光需要に打撃を与えているとタイ当局は分析しています。

各社の対応

■ セントラル・パッタナ(Central Pattana)

中国からの減少は予想していたものの、ロシア、アメリカ、マレーシアなど他国の旅行者がその穴をある程度補っています。特に電子マネーを使う高所得層の消費が全体を支え、一部の地域では二桁成長も記録しました。

現在はビッグデータを活用して観光動向を分析し、中東・ヨーロッパ市場の富裕層に照準を合わせているとのこと。

■ ビッグC(Big C)とワン・バンコク(One Bangkok)

タイの巨大スーパーマーケット、ビッグCは、中国政府による国内観光推進政策や、貿易戦争・関税の不透明感が中国人の海外旅行減少の要因だと指摘しています。

ワン・バンコクでは、2〜3月に中国人観光客が顕著に減少したため、方針を見直し、欧州、UAE(アラブ首長国連邦)、インドからの観光客にターゲットを切り替えました。
これらの層は消費額が高いとされ、週末イベントの開催や商品ラインアップ拡大で集客を図っています。

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