『ホワイト・ロータス』効果でサムイ島に観光と小売の追い風。サハタイとセントラルが恩恵に。
- 2025/5/6
- タイ南部

HBOの人気シリーズ『ホワイト・ロータス』シーズン3がタイのサムイ島で撮影されたことが、地元の小売業界に大きな追い風となっています。
他の地域の小売業が経済的逆風に直面する中、サムイ島では観光客の増加と支出の拡大が見られ、サハタイ百貨店やセントラルフェスティバル・サムイなどが恩恵を受けています。
2024年に同シリーズの撮影が行われ、2025年初頭に全8話が放送され記録的な視聴率を獲得したことで、世界中の注目がサムイ島に集まりました。
さらに、タイのスーパースターであるラリサ=リサ・マノバンがキャストに加わったことで、国際的な関心が一層高まり、2025年の初めから観光客数が顕著に増加しています。
『ホワイト・ロータス』効果でサムイ島の小売業が活況
サハタイ・スラタニーのサリル氏は、タイ全体の小売業が困難に直面していると認めつつも、「ホワイト・ロータス効果」によってスラタニー本土の店舗でも観光客数が20〜30%増加していると語っています。
同様に、セントラル・パタナーのナタキット氏も、セントラルフェスティバル・サムイにおける観光客数と消費の大幅な増加を報告しています。
具体的な来客数は公開されていないものの、テレビシリーズの影響が小売業および地域経済に明らかに良い影響を与えていると思われます。
セントラルフェスティバル・サムイは、高級志向の観光客をターゲットにした「南部ライフスタイルの回想」コンセプトで設計されており、この関心の高まりを活かす体制が整っています。
『トラベル+レジャー』誌による「アジア太平洋で最も優れた島」2024年版でサムイ島が1位を獲得するなど、同島はすでに人気観光地として知られており、年間約250万人の観光客を迎え、毎日多数のフライトが発着しています。
今回の『ホワイト・ロータス』による効果は、サムイ島の国際的な魅力をさらに引き上げ、小売業や経済全体の成長に直接つながっている。他地域の停滞気味な状況とは対照的な明るいニュースとなっています。