ミャンマー地震、政府が被害状況を大幅修正。M7.7の地震で死者694人に増加。治療は炎天下の屋外。

ニューヨーク・タイムズとストレーツ・タイムズは3月28日にミャンマーで発生したマグニチュード7.7の地震に関する最新情報を伝えています。

ミャンマー軍事政権は声明を発表し、死者数が694人に達し、負傷者は約1,670人となったことを明らかにしました。
これは、直前の発表で報告されていた死者144人、負傷者730人から大幅に増加しています。

専門家の警告:死者1万人を超える可能性も

専門家は、この地震が特に深刻な影響をもたらした理由として、震源地が人口密集地域であるマンダレー近郊であること、建物の耐震性が低いことを挙げています。

さらに、アメリカ地質調査所(USGS)の予測では、死者が1万人を超える可能性も示唆されています。

病院の混乱と過酷な治療環境

負傷者たちはマンダレーの中央病院に車やバイクなどで搬送されました。
しかし、病院の収容能力が限界に達しており、また多くの人々が建物の崩壊を恐れて屋外へ避難しています。

医療チームは、駐車場や屋外の空き地で負傷者の治療を続行しており、多くの患者が炎天下(平均気温37°C)のもとで治療を受けています。

広がる被害、歴史的建造物の崩壊

海外メディアは、被害の様子を伝える写真を次々と公開し始めましたが、通信障害や停電により情報収集が遅れています。

被害が特に注目されたのは、エーヤワディー川に架かるアヴァ橋の崩壊(マンダレーとヤンゴンを結ぶ鉄橋)、マハムニ寺院の仏塔が傾き仏像が損傷、ピンダヤの歴史的な黄金の仏塔(100年以上の歴史)の倒壊、などが上げられます。

これらの映像や写真はSNS上で拡散され、多くの人々に衝撃を与えています。

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