バンコク都、運河沿いを長期間不法占拠者との交渉を進める。議論よりも実行を!
- 2025/3/4
- バンコクとその近郊

タイでは不法に土地を搾取し、さも自分の土地であるかのように占拠し続けている人たちがかなりいます。
それは、道路を駐車場として利用したり、歩道をお店の一部として利用していたりすることも含まれます。
3月3日、バンコク都水管理局(ディンデーン区)で行われた会議で、ナロン・ルアンシー副知事は、プレムプラチャー運河およびラープラオ運河の不法占拠問題に関する進捗状況を報告しました。
バンコク都は、不法占拠者に対し、法的措置を講じる前に交渉を通じた理解促進を優先する方針を掲げています。
しかし、協力が得られない場合には法的措置を実施し、対象者のデータベースを作成することで問題解決の計画を策定するとのこと。
また、各区は不法占拠者との対応の進捗を毎週の会議で報告するよう求められています。
法的措置の進行計画
バンコク都は、以下の2つの主要な施策を実施する。
◆不法占拠者への警告と権利証明の要求を直ちに開始
・プレムプラチャー運河の護岸工事と、コミュニティ開発機関(CODI)による「安定住宅プロジェクト」の建設が進行中であるが、一部住民の非協力的な態度が問題となっている。
・法的手続きには時間がかかるため、各区は即座に警告通知を発行し、必要な手続きを迅速に進めることが求められている。
◆3月中に初期の法的手続きを完了
・プレムプラチャー運河の不法占拠者に対し、警告通知と権利証明の要求を直ちに実施する。
・治安当局および関係機関と連携し、法的措置を確実に実行する。
◆具体的な取り組み
①非協力的な住民への対応強化
・各区は、不法占拠者との交渉を行いながら、公的調査報告書の作成を担当する。
・3月7日までに報告をまとめ、進捗を共有する。
②すでに住宅協同組合が設立されている地域
・一部の協同組合は、財務省土地管理局と共に不法占拠者を提訴しているが、運河上の住居に関しては、さらに迅速な法的措置を講じる。
・主要な対象地域には、ラクシー区(テーワスントーン・コミュニティなど)やドンムアン区(ロムサイガームパタナー・コミュニティなど)が含まれる。
③協同組合が未設立の地域
・バンコク都および財務省土地管理局は、陸上・河川上の不法占拠者に対し、同時並行で法的措置を進める。
・主要な対象地域には、ラクシー区(コンラックティン・コミュニティなど)やドンムアン区(プロムサムリット・コミュニティなど)が含まれる。
◆ラープラオ運河の対策
ラープラオ運河では、護岸工事の入札が5月に完了し、6月に契約が締結される予定である。
関係機関には以下の対応が求められる。
・現状の詳細な把握
住宅協同組合の状況、不法占拠世帯数、プロジェクト参加者数などを調査し、バンコク都水管理局へ報告する。
(4月7日まで)。
・不法占拠者への対応強化
各区は、治安当局および財務省土地管理局と協力し、交渉と法的措置を同時進行で進める。
3月中に初期段階(警告および権利証明要求)を完了し、4月7日までに報告書を提出する。
バンコク都は、これらの施策を通じて、運河沿いの不法占拠問題を解決し、都市インフラ整備を進める方針とのことです。
なんだか議論や確認ばかりで、ちっとも前には進みませんね。
ウイグル人の強制送還の時は、人権を無視してでも強行したのに。
「議論の時ではない、実行の時だ」
タイ政府は、この言葉の使い方が、完全に間違っていますね。