タイ工業省、中国系企業の違法廃棄物処理工場を摘発。事業停止命令と法的措置を実施。

1月24日、エカナット工業大臣は、チャチュンサオ県パノムサーラカムにある違法な産業廃棄物処理工場を摘発し、関連する3社の事業停止命令を発表しました。
この工場は、押収された産業廃棄物を違法に移動・処理し、さらに電子廃棄物を密輸していた嫌疑がかけられています。

今回摘発された企業は、「チュンイップ・インターナショナル(タイランド)株式会社」。
プラチンブリー県の「T&Tウェイストマネジメント2017株式会社」から押収された廃棄物が無許可で移動され、チュンイップ社に運び込まれたことが発端となっています。

また「EEEトレーディング株式会社」は、電子廃棄物10コンテナを無許可で輸入し同じ敷地内で活動していたことが発覚しています。

同社は、以下の嫌疑で摘発を受けています。

・無許可の危険物所持
・無許可の工場設立
・無許可の工場運営
・安全規則および廃棄物に関する規制違反
・押収物の違法移動および処分

チュンイップ社、EEEトレーディング社、そして同敷地内で活動していた「トンタイ・インターナショナル株式会社」の3社に対して、計21件の事業停止命令が発令されました。

同時に、中国国籍の関係者2名が拘束されています。
うち1名はチュンイップ社の管理者、もう1名はEEEトレーディング社の関係者でした。

同社は、工業法第37条に基づく事業停止に加え、第39条による更なる処分を実施。また、盗品の取引に関する容疑でも告訴されています。

エカナット大臣は、この問題について23日に議会で回答し、工業廃棄物や不正輸入、低品質な製品の取り締まりを徹底する方針を明らかにしています。

しかし、こんな巨大な建造物が、今まで無許可で操業できていたことが不思議でなりません。
そっちの捜査の方を重点的に行わないと、こんな末端を摘発しても意味がないものと思われます。

 

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