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イサラ通信社、タイ首相の近親者への借金44億は税金逃れの偽計と指摘。返済条件など記載なし。
- 2025/1/14
- 事件(タイローカル)
1月13日、ぺトンタン首相は、国家汚職防止委員会(NACC)に提出した資産報告書において、近親者に44億バーツの借金があると虚偽の記載をしたとの疑惑を否定しました。
「これは私と親族との間の借金です。法律を破ることなく、全ての詳細をNACCに提出しました。法的な取引をどのように隠すことができるでしょうか。借用証書もあります」とぺトンタン首相は述べました。
ぺトンタン首相は就任時にNACCに提出した資産報告書で、自身と夫の資産が総額139.9億バーツ、負債が44.1億バーツであると報告しました。
先週金曜日、イサラ通信社(สำนักข่าวอิศรา)は、ぺトンタン氏が資産報告書を虚偽に記載し、44億バーツの収入を隠して税金の支払いを避けようとした可能性があると報じました。
イサラ誌は、ぺトンタン氏が母親や兄弟に44億バーツ相当の株式を購入するための借用証書を発行したと資産報告書で述べたことを指摘しています。
しかしこの借用証書に返済条件が記載されておらず、株式購入のための借金を返済する意図がなかった可能性を示唆しました。
また、証書には購入時の株式価値に関する詳細も記載されていませんでした。
イサラ誌は、これがぺトンタン首相が親族から44億バーツ相当の株式を受け取り、その収入を税金計算に含めるべきだったと主張しています。
しかしこれにより、相当な税負担が発生する可能性があります。
父親で元首相のタクシンが名義人を使って株式を保有したと非難された過去の問題に似た状況に陥る可能性について尋ねられた際、ぺトンタン首相は法律を破っていないと主張しています。
また、ぺトンタン首相は、夫のピタカ・スックサワット氏に対するルアンカイ氏からの告発についても一蹴しました。
1月13日、ルアンカイ氏は、ピタカ氏が2021年から2024年にかけてウィン・キャピタル社に1,277万バーツの貸付を行った件に関する調査をNACCに求める苦情を郵送したと発表しました。
彼は、ピタカ氏が同社の株式や取締役の地位を報告しなかった可能性を指摘しました。
ウィン・キャピタルは事業開発局に対し、取締役から1,277万バーツの借金をしたと報告していました。
ぺトンタン首相の公表された財産(隠し資産は別)を見た際、本誌でも、親族にのみしか借金がないなどというあからさまなインチキが通用するのか?と疑問を呈してきましたが、100人に聞いても100人が疑惑に感じる報告書でした。
問題は、それを法定レベルで実証できるかどうかなのですが…。
タイの子供世論調査で、「政治家は国民の生活より、自分の生活が大事」との回答が多く寄せられるわけです。