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タイで10年以上拘束中のウイグル族、中国強制送還の危機! 送還後は人権侵害のフルコースが待っている!
- 2025/1/11
- もっと知りタイランド
タイで10年以上前から拘束されているウイグル族の男性グループが、タイ政府が彼らを中国に強制送還しようとしていると主張しています。
かれらは中国政府から迫害を受けており、虐待や拷問などの人権侵害を受けるリスクがあると言われています。
AP通信が入手した手紙によりますと、バンコクで拘束されている43人のウイグル族男性は、送還の差し迫った危険に対して公に訴えを起こしました。
「私たちは投獄されるかもしれないし、命を失う可能性もあります」と手紙には書かれていました。
「人権に関心のあるすべての国際機関や国々に対し、手遅れになる前にこの悲劇的な運命から救ってくれるよう緊急に介入を求めます。」
中国政府はウイグル族に対して大規模な弾圧を行っており、西側諸国はこれを「ジェノサイド」と見なしています。
何十万人、場合によっては100万人以上のウイグル族が強制キャンプや刑務所に収容され、収容者たちは人格破壊や洗脳、虐待、さらには死亡例も報告されています。
2014年、300人以上のウイグル族がマレーシアとの国境付近でタイ当局に拘束されました。
そして2015年、タイは109人のウイグル族を中国に強制送還し、国際的な非難を招きました。
別の173人のグループ、主に女性と子供はトルコに送られましたが、53人のウイグル族がタイの移民収容施設に留まり、亡命を求めています。
その後、拘束中に5人が死亡し、その中には子供2人も含まれています。
現在もタイ当局に拘束されている48人のうち、5人は脱走未遂で服役しています。
彼らが移民収容施設にいる者たちと同じ運命をたどるかどうかは不明です。
人権擁護者や親族は、移民収容施設の厳しい環境を訴えています。
彼らは、十分な食事を与えられず、トイレが少ない過密なコンクリートの部屋に収容されており、歯ブラシやカミソリなどの生活用品、整理用品などが与えられず、親族や弁護士、国際機関との連絡を禁じられていると述べています。
タイ政府のこのような対応は、国際法違反に該当する可能性があると、2024年2月に国連人権専門家がタイ政府に送った書簡で述べられています。
2025年1月8日、タイの移民当局がウイグル族の収容者に自発的送還書類への署名を求めたことが記録され、収容者たちは恐怖に陥りました。
2015年に中国に送還されたウイグル族も同様の書類を提示されていたため、収容者たちは署名を拒否しました。
タイ政府内では、ウイグル族を中国に送還することについて最近議論が行われていると、あるタイの国会議員と当局者2人がAP通信に話しましたが、正式な指令はまだ見ていないと述べています。
タイと中国の外務省はコメントを拒否しています。
タイも我々が一般的にイメージする民主主義の国ではないので、基本的人権については保証されていません。
またぺトンタン首相の父親タクシンは中国の人なので、今後も中国政府寄り政策がひそかに重要視されていくことでしょう。