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- バンコク郊外、バンパコン川沿いの住宅が崩落。進む川の浸食により土地を追われる者も。
バンコク郊外、バンパコン川沿いの住宅が崩落。進む川の浸食により土地を追われる者も。
- 2024/12/20
- 事故・火災(タイローカル)
南部ではありません。
バンコク郊外で起きたニュースです。
12月19日、タイ・チャチュンサオ県バンパコン川沿いのセンプーダート地区で、2階建て住宅が地盤沈下により川に崩落する事故が発生しました。
近隣住民と地方当局が迅速に対応し、住民を避難させ、貴重品を搬出しましたが、被害は拡大する恐れがあります。
56歳の住民、ピンパカさんによれば、事故は午前3時ごろ発生しました。
夫と就寝中、大きなコンクリートが割れるような音で目を覚まし、窓から見ると塀が川に崩れ落ちていました。
その後、家全体が沈下し始め、ドアも水に沈みかけていたとのことです。
幸い近所の住民が騒音を聞いて駆けつけ、家の壁を壊して夫婦を救出し、貴重品をいくつか運び出すことができました。
ピンパカさんの夫は、「これまで洪水は経験してきたが、家が崩落するようなケースは初めてだ」と語っています。
この地域は川のカーブした場所に位置しており、堤防がないため川の浸食を直接受けやすい状況にあります。
現時点で2棟が崩落、さらに4棟が危険な状態にあるとされ、土壌のさらなる崩落を防ぐため迅速な対応が求められています。
住民たちは長年、川による浸食の問題に苦しんできました。
以前は川岸から20~30メートル離れていた土地が、現在では水流によって家屋の下まで浸食されてしまっています。
土地の権利証を持っていても、土地そのものが消失してしまえば生活の基盤を失うことになります。
住民はこれまで政府や関係機関に堤防建設を求めてきましたが、実現には至っていません。
このままではさらに多くの家庭が住居を失う危険性があります。