タイのチョンブリー工場でWuling EV生産開始、中国メーカーが現地生産拡大へ。
- 2024/12/13
- 企業PR
自動車メーカーEV Primus Ltdのチョンブリー工場で、Wulingブランドの電気自動車(EV)の組み立てが開始されました。同工場は年間最大1万台の生産能力を持っており、この件は12月12日に発表しました。
この2億バーツの工場は、レムチャバン工業団地内にあり、中国・柳州に本拠を置く自動車メーカーSAIC-GM-WulingとEV Primusの共同出資によるものです。
同社の最高経営責任者であるピタヤ氏が明らかにしました。
現地部品使用率の向上を計画
現在、この工場ではWuling Bingoモデルを組み立てており、部品の50%をタイ国内から調達しています。
ピタヤ氏によると、2026年までに現地部品の使用率を70%に引き上げる計画です。
また、Wulingは2027年までにタイでさらに5つの新モデルを生産することを目指しています。
Bingoモデルは3カ月前の発売以来、タイ市場で好評を博しており、すでに800台以上の注文が入っています。
EV Primusは販売目標の1,000台を早期に達成する見込みです。
同社はこれまでに、タイ国内でBingoおよびAirモデルのEVを合計1,800台以上納車してきました。
政府政策への適合と生産拠点としてのタイ
ピタヤ氏によれば、このタイ工場は、タイ政府のEV 3.0および3.5政策に基づく国内生産要件を満たすことを目的としています。この政策は輸入税を免除する代わりに、外国自動車メーカーにタイ国内での生産を義務付けています。
2024年の最初の10カ月間で、タイ国内では59,000台以上のEVが登録されており、今年の登録台数は昨年の76,000台に近い数値になると予測されています。
タイではEV普及が急増しており、2022年の登録台数は1万台未満だったのに対し、昨年は大幅に増加しました。
タイを輸出拠点として活用する計画
中国の自動車メーカーは、右ハンドル車の生産拠点としてタイを活用し、国内市場および輸出市場に対応する計画を立てています。
さらに、EV市場の競争が激化する中、中国メーカーは左ハンドル車もタイ工場で生産し、輸出および生産ノルマを達成する動きが予測されています。