タイの高齢化社会で急増する高齢者向け住宅の需要。介護施設の稼働率70%以上に。

タイ不動産情報センター(REIC)の調査結果によりますと、タイが高齢化社会に突入したことで、高齢者向けの介護施設や住宅の需要が急増しています。
現在、タイでは60歳以上の人口が全体の20%を占めており、高齢者人口は年間4.89%のペースで増加すると予測されています。

◆調査結果の概要

全国の介護施設と高齢者住宅数:タイ全土で916か所、うちバンコクとその周辺地域に516か所が集中。
稼働率:介護施設および高齢者住宅の稼働率は70%以上を維持。
特にバンコク、チョンブリー、ナコンラチャシーマー、チェンマイなどの経済圏で高い稼働率を示しています。

◆賃料の現状

・公営施設:月額10,000~20,000バーツ。
・民間施設:月額30,001~50,000バーツ。

◆高齢者住宅市場の課題と提言

タイ不動産情報センターは、「高齢者向け不動産開発は、地域ごとの経済状況や潜在力に応じて行うべき」とし、長期リースなどの金融ツールを活用することで高齢者が住宅にアクセスしやすくなり、生活の質が向上すると述べています。

この調査は、タイの高齢者向け不動産開発の重要性を示すものであり、多様化するニーズとライフスタイルに対応するための適応が必要であることを浮き彫りにしています。

お金持ちならなんでもできると思いますが、そこから漏れた貧困層の高齢者はどうなってしまうのでしょうか。
この国には、弱い人の立場に立ったセーフティネットは、何一つありません。
自発的な民間事業に任せっきりです。

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