創業70年!タイの自動車部品メーカー「YARNAPUND.PCL(YNP)」が全社員の解雇を通知!
- 2024/11/29
- 仰天ニュース
今、自動車業界に何が起こっているのでしょうか。
年末を前に悲劇が発生しました。
11月26日、タイの自動車部品メーカー「YARNAPUND.PCL(YNP)」は、全従業員を解雇する旨を正式に発表しました。
同社の代表であるサムパン会長とプリット社長が署名した通知文には、次のような内容が記されています。
解雇の理由
◆経済的な困難:コロナ禍を含む自動車産業全体の経済的な打撃が継続し、同社の財務状況が悪化。
運転資金が不足する状態に陥った。
◆再建計画の失敗:同社は中央破産裁判所に事業再建を申請しましたが、認可されず、再建計画は実現しませんでした。
上訴中も借入金の返済猶予が認められず、収入減少が続く中、仕入先からの原材料供給も停止され、通常の製造が不可能に。
経営改善への努力と最終決断
会社は問題解決に向けて可能な限りの努力をしました。
労働保護法第75条に基づき、2024年11月には一時的な業務停止も実施しましたが、最終的にキャッシュフローが支出を賄えない状況に至り、全従業員を解雇する決断を下しました。
解雇は11月26日付で即日施行され、退職金は協議の上支払うとされています。
会社概要
ヤンパットは1952年4月21日に設立され、2005年1月13日にタイ証券取引所に上場。
自動車部品のOEMおよびREM事業を主力とし、主な製品には以下が含まれます:
・排気管ユニット
・アクセル・ブレーキ・クラッチペダルユニット
・金属プレス加工部品
・生産用工具
従業員数は約800人で、登録資本金は16億バーツ。
同社の株主の主要グループは、創業者であるパンパーニット一族です。
株式情報
YARNAPUNDの株式は2005年のIPOで1株13.40バーツで上場しましたが、2008年に株式の額面価格を1株5.00バーツから1.00バーツに引き下げました。
この突然の閉鎖は業界に衝撃を与え、多くの従業員に深刻な影響を及ぼしています。
「19年間この制服を着て働いてきましたが、今日で終わりです。まさか自分がこのような状況に直面するとは思いませんでした。年齢を重ねてからの失業ですが、まだ戦い続けます。」とある工員はメディアの問いに、このように答えていました。