国際刑事裁判所、ミャンマー軍トップのミン・アウン・フライン総司令官に逮捕状請求!

国際刑事裁判所(ICC)の検察官は22日、ミャンマー軍トップのミン・アウン・フライン総司令官に対し、ロヒンギャ少数民族に対する犯罪の容疑で逮捕状を請求する意向を表明しました。

一方、ミャンマー政府はロイター通信に対し、同国がICCの加盟国ではないため、ICCにはミャンマーに対する管轄権がないと主張しています。

ICCの3人の裁判官による審査パネルが、ミン・アウン・フライン総司令官に対する強制移住や迫害の罪について、起訴するのに十分な証拠があるかどうかを判断します。

2017年、ミャンマー軍による「民族浄化」とされる作戦で、100万人以上のロヒンギャがミャンマーを追われました。
この行動は国連によって「ジェノサイド(集団殺害)」と形容され、ラカイン州では村々の焼き討ち、集団殺害、強姦、強制移住が行われたと報告されています。

ミャンマー当局は、これらの容疑を全面的に否定しており、軍の作戦は警察を攻撃する武装勢力を標的にしたものだと主張しています。

現在、ロヒンギャ難民はバングラデシュの過密状態の難民キャンプで厳しい生活を強いられています。
国連のミャンマー独立調査機構のトップは、このような犯罪に対して正義を追求することは、「誰も法の上に立つことはできない」というメッセージを世界に示すものだと述べています。

一方、ミャンマーの影の政府である国民統一政府(NUG)の外務大臣ジン・マー・アウン氏は、ICCの動きを「歴史的な一歩」と評価しました。
彼女は「世界はミン・アウン・フラインが何百万もの無実の人々に与えた苦しみに対して責任を問うべきだ」と訴えています。

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