日本人の父を探した9歳の少年が、学士号を取り「サクラ」として新たな人生を開花。

数十年前、9歳の少年が「佐藤かつみ」という日本人の父親の写真を手に、ピチット県のタールアン寺で観光客を捕まえ、父を探し歩いているニュースが話題になりました。
その少年はタイと日本のハーフで、「佐藤けいご」と名乗っていました。

(以前)少年だった「佐藤けいご」くんは、現在24歳となり「サクラ」という名前で新たな人生を歩んでいます。
彼(彼女)は、公衆衛生学部の地域健康学科を卒業し学士を取得しました。

2019年、サクラさんはテレビ番組「GUESS MY AGE」に出演し、女性としての新たな姿を披露し話題を呼びました。
以前の少年らしさを完全に脱ぎ捨てた彼(彼女)の変貌は多くの人を驚かせました。

2022年、テレビ番組「ティーシプ」に出演し、自身の過去と本音を語りました。
彼女は幼稚園時代から自分は女性でありたいと思っていたものの、地方の保守的な社会で自己表現することに困難を感じていたと振り返っています。

名前の「サクラ」は、桜の花が季節に応じて咲くように、自分の人生も新たに開花したという思いを込めて名付けたとのことです。
父親探しの過程で得た注目のおかげで一時的に奨学金を得ることができたものの、十分ではなかったため、必死に働きながら学費を稼ぎました。

お金がない時期にはパンのみで生活をしのぎ、学業を諦めようと思ったこともあったといいます。
しかし、友人の家族の支援で古着販売の仕事を始め、困難を乗り越えました。

桜さんは現在も父親と連絡を取り続けていると語ります。
別々の国に住んでいるものの、彼女が女性としての姿を父親に見せた時には、驚きつつも最終的には彼女の選択を受け入れてくれたとのことです。

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