【バンコク】オレンジライン西区間の建設、2025年初頭から再開へ。完成は2030年ごろ。

11月1日、タイの大量高速輸送機構(MRTA)は、度重なる遅延に見舞われていたオレンジライン西区間の建設が来年初頭から始まり、全11駅のうちまずは5駅から着工されるだろうと発表しました。

施工業者であるバンコク・エクスプレスウェイズ・アンド・メトロ(BEM)は、バーンクンノン駅、シリラート駅、民主記念塔駅、ヨマラート駅、プラトゥナム駅の建設準備のため、11月15日から既存のインフラを撤去します、とMRTAは述べています。

この間、これらの駅付近の左車線は閉鎖されますが、シリラート駅では通常通り全車線が開放されるとのことです。

その後、交通の流れを整理した後、BEMは建設現場に機械と設備を配置し、来年初頭に工事を開始する予定とのです。

オレンジライン西区間の建設、6年以内の完了を目指す

MRTAとBEMの契約によりますと、西区間の建設は6年以内に完了しなければなりませんが、BEMは2030年の予定よりも早く開通を目指すと述べています。

また、同社はラッタナコーシン島の旧市街エリアにおける建設について、歴史的遺産に影響を与えないよう、芸術局やラッタナコーシン島委員会と協議していると述べました。
「BEMはこの地域の駅デザインをバンコクの旧市街の歴史的価値に調和させる予定であり、建設中に発見された遺物をこれらの駅に展示する計画です」と述べていました。

オレンジラインの概要

全長35.9kmのMRTオレンジラインは東区間と西区間に分かれています。
東区間はタイ文化センター駅からミンブリー駅までの22.5kmで、10の地下駅と7つの高架駅があり、建設は完了しています。

一方、タイ文化センター駅からバーンクンノン駅までの13.4kmの西区間には11の地下駅があり、訴訟の影響で建設が遅れていました。
これは、MRTAが最初の入札をキャンセルし、入札条件を変更したことに対し、別の入札者であるバンコク大量輸送システム(BTSC)が訴訟を起こしたためです。

しかし6月、最高行政裁判所はMRTAに有利な判決を下し、公共の利益のために最初の入札をキャンセルし、条件を変更する権利がMRTAにはあることを認めています。

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